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新着情報 / 業界情報

2008年05月の掲載情報

Microsoft、「Windows 7」の開発を明らかに

2008年 5月 29日(木曜日)

米Microsoftが次期クライアントOS「Windows 7 (開発コード名)」について語り始めた。米国時間の5月27日、Windows Client CommunicationチームのディレクタであるChris Flores氏が、ブログを通じてWindows 7の開発を認めると共に、その情報の一部を公開した。米国ではカリフォルニア州サンディエゴ近郊において5月27日〜29日の日程で「D6」が始まった。27日夜にはMicrosoft CEOのSteve Ballmer氏とBill Gates会長のインタビューが予定されており、そのセッションでWindows 7の新ユーザーインターフェイスのデモンストレーションが行われる見通しだ。

Flores氏のブログの書き込みは「MicrosoftはWindowsの新バージョンを手がけているのか?」「なぜ次期Windowsについて語らない?」という2つの質問に対する回答から始まっている。最初の問いに対する答えは「イエス、われわれは新バージョンのWindowsを開発している。よく知られている通り、Windows 7と呼ばれている」だ。Microsoftは、これまでOSのメジャーリリースを終えると、すぐに次のバージョンについて語り始めてきた。Windows 2000をリリースした時には、すでにWindows XPの開発が進行していたし、XPリリース時にはWindows Vistaの開発が始まっていた。ところがWindows Vistaの後継OSについては2007年1月のVista一般発売開始以来、かたく口を閉ざしている。この開発情報提供の変化についてFlores氏は、「Windowsの次のリリースについて語り始めると、人々が動き始める。変更の可能性がある情報を幅広く共有してしまえば、パートナーやカスタマに与える影響が大きい。Windows 7では、カスタマやパートナーと情報を共有する方法について、より慎重に計画を進めている。つまりオーディエンスの必要に応じて、適切なタイミングで、正しいレベルの情報を共有することになる」と説明する。今後の情報共有プランや内容には触れていないが、数ヶ月前から一部のソフトウエア/ ハードウエア・パートナーに対してWindows 7の準備段階の計画を提供し始めたことを明らかにしている。

Windows 7のカーネルはVistaからの改良
「Windows 7はメジャーリリースなのか?」というのも、よく聞かれる質問だという。この答えも「イエス」だ。ただしWindows 7は、Windows Vistaの製品ビジョンの延長線上にあるOSになりそうだ。Windows 7を語る上で、Flores氏はまず「Windows Vista SP1と、そのエコシステムは、デバイス互換性、アプリケーション互換性、信頼性、パフォーマンス、バッテリーライフ、セキュリティなど、品質に関する6つの面から重要な進歩を遂げた」と強調。Windows VistaとWindows Server 2008のリリースに向けて、Microsoftが取り組んできた長期的なアーキテクチャへの投資がWindows 7にも引き継がれるという。「Windows Vistaは、グラフィックス、オーディオ、ストレージなどのサブシステムに代表される堅固な基盤の上に構築されている。Windows Server 2008とWindows 7もまた、その基盤の上に成り立つ」とFlores氏。Windows 7では新カーネルを設計せず、Vistaからのカーネルを改良する。「われわれはWindows Vistaで導入されたカーネル・アーキテクチャとコンポーネント化モデルの改良を選択した。これによりエンジニアリング・アジリティが向上する一方で、ユーザー体験への影響やアプリケーション/ ハードウエアの互換性の悪化を避けられる」と述べる。Windows 7の設計では、Windows Vistaの推奨ハードウエア、Vistaで動作するアプリケーションやデバイスとの互換性実現が大きな目標の1つになっているという。

開発状況については「Windows Vistaの一般向けリリースから約3年後 (2010年1月)を目指して、計画通りに進行している」とFlores氏。従来同様にベータプログラムも用意される予定だ。

Windows 7の開発状況がパートナーとの情報共有の準備段階であることを考えると、D6でのデモはWindows 7の開発を裏づける程度にとどまると思われる。Microsoftは2008年10月27日〜30日に米カリフォルニア州ロサンゼルスでソフトウエア開発者会議Professional Developers Conference (PDC)を開催する。さらに同年11月5日〜7日にハードウエア開発者会議「WinHEC」を同じ会場で行う。これまでWinHECは初夏、PDCは秋に行われることが多かったが、今回はソフトウエアとハードウエアの開発者会議をほぼ同時期に同じ場所で開催する。その場でWindows 7の詳細が明らかにされる可能性が高い。


出典:マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp:80/news/2008/05/28/010/

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Adobe Flash Player の脆弱性に関する注意喚起

2008年 5月 28日(水曜日)

<<< JPCERT/CC Alert 2008-05-28 >>>

Adobe Flash Player の脆弱性に関する注意喚起

 Vulnerability in Adobe Flash Player

 http://www.jpcert.or.jp/at/2008/at080009.txt

I. 概要

Adobe Flash Player には未修正の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者がユーザのコンピュータ上で任意のコードを実行する可能性があります。
現在、複数の攻撃コードがインターネット上で公開されており、今後それらを使用した攻撃の拡大が予想されます。
本脆弱性は 2008年4月8日にリリースされた Flash Player 9.0.124.0 で修正済みです。


II. 対象

Adobe からの情報によると、本脆弱性の影響を受けるのは以下の製品です。

影響を受ける製品
Flash Player 9.0.115.0 およびそれ以前
Flash Player 8.0.39.0 およびそれ以前


III. 対策

この問題を解決するためには、Flash Player を最新のバージョンに更新してください。詳細に関しては、下記の情報を参照してください。

Adobe Flash Player ダウンロードセンター
http://www.adobe.com/go/getflash


IV. 参考情報

Adobe - Security Advisories
APSB08-11: Flash Player update available to address security vulnerabilities
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb08-11.html

US-CERT Technical Cyber Security Alert TA08-149A
Exploitation of Adobe Flash Vulnerability
http://www.us-cert.gov/cas/techalerts/TA08-149A.html

JVNVU#395473
Adobe Flash Player に任意のコード実行の脆弱性
http://jvn.jp/cert/JVNVU395473/index.html

US-CERT Vulnerability Notes VU#395473
Adobe Flash player code execution vulnerability
http://www.kb.cert.org/vuls/id/395473

Adobe Product Security Incident Response Team (PSIRT)
Potential Flash Player issue
http://blogs.adobe.com/psirt/2008/05/potential_flash_player_issue.html

Adobe Flash Player 9
http://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/

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